10日夜に三条市嵐南地区の広い範囲で水道水に濁りが発生したのは、この日に行った水圧調整が原因とわかった。濁った水道水は、原則として捨て水をすれば濁りが出なくなる。
三条市の上下水道課では下田地区の大谷ダムから取水する三条地域水道用水供給企業団の浄水場と、その下流の五十嵐川から取水する大崎浄水場の2系統の水道水を市内に給水している。
市内へ均等な水圧で給水できるよう両方の浄水場の水圧をコントロールしているが、水圧の高低が発生してきていたため、盆休みをねらって調整しようと、10日午前0時から浄水場の水圧を変更した。
この操作により水道管で逆流が起こり、管に蓄積されたさびや管に沈んでいたものが浮き上がるなどして午後8時ごろから濁りが生じたらしい。この現象は下水道課としては想定外だった。本管での濁りはなくなったので、濁りが現れた家は10分から15分ほど水道水を流し続ければ濁りが消えると言う。
週明けも水圧の調整を続ける計画だったが、濁り水が出たことで、いったん見直して徐々に水圧を変更して濁り水が出ないような形での調整を検討する考えだ。
(佐藤)