弥彦村で15日、ことしも盆の成人式が行われ、男性47人、女性52人の計99人の対象者のうち76人が出席。弥彦神社で参拝のあと、弥彦総合文化会館で式典を行ってはたちの門出を祝った。
式典の式辞で小林豊彦村長は、近年の弥彦村の取り組みなどについて話し、「はたちを迎えられる皆さんから弥彦村の発展を力強く支えていただきたい」と期待。「皆さんにはこの歴史とこの豊かな自然に恵まれた弥彦村で育ったことを誇りとし、夢と希望に満ちたこれからの人生を堂々と歩んでいただきたい」と願った。
成人者の宣誓で平沢和哉さんは、「相手に対する思いやりの心と失敗を恐れず、成功しても反省を忘れない、この2つも大切なことであり、心掛けていきたい」と話し、夢と目標に向かって歩み続けると誓った。
成人者の謝辞では田辺渉さんが、「きょう、この日をひとつの節目とし、おとなになったことを自覚するとともに自分自身をに責任をもち、常に向上心をもって努力を惜しまず、勇気ある行動で社会に貢献していたきたい」と述べたほいあ、埼玉県の大学で法律学を学ぶ後藤聖さんと、県内の大学に通う藤原智佳子さんが、それぞれ成人を迎えての感想と決意を発表した。成人式実行委員会の企画で2年ぶりに弥彦小学校の効果を斉唱した。
弥彦村では毎年、帰省シーズンの盆の15日に成人式が行われている。この日は三条で午後1時までに35.0度まで気温が上がる猛暑日。ことしに限らないが和装の出席はなく、男性はスーツ、女性はパーティードレスで出席した。
弥彦村は小学校も中学校も1校なので全員が顔見知り。成人式であると同時に同学年の同窓会のようでもあり、全員で校歌を斉唱できるのも弥彦村ならでは。和やかな雰囲気で、成人式後の飲み会も村内の割烹を会場に全員参加で企画されていた。
和服をリフォームした衣装を買って出席した林柚那さんは「みんなと8年間、会ってなくて、校歌は泣きそうになった」。今は地元で働いているが、もう少ししたら東京へ引っ越し、好きな絵の勉強をし、イタリア留学もしたいと夢を話す。成人することにとくに感慨はないが、「野望家だから次に同窓会とかでみんなと会うときは、精神的に一回りも二回りも大きくなりたい」と、はたちの目を輝かせた。
(佐藤)