12日から10日間、弥彦村で合宿している立教大学体育会応援団(黒田雄介団長・団員125人)は19日、弥彦村立弥彦体育館で合宿の成果発表会を開き、150人近くが来場して1時間近くにおよぶ成果発表を楽しみながら元気をもらった。
毎年、夏休みに各地へ出向いて合宿を行っており、弥彦村での合宿は7年ぶり。リーダー部、吹奏楽部、チアリーディング部の3部合わせて125人の団員のほとんどが参加し、ホテルヴァイスに宿泊して村内の施設を借りて練習している。合宿地での成果発表会も毎年恒例。約1時間にわたって練習の成果発表を発表した。
リーダー部は合宿でからした声で自己紹介の絶叫から笑いもまじえながらも力強い応援を披露した。学ランの下はあっと言う間に汗びっしょりだったが、この夏にしては涼しく、炎天下での応援に比べればずっとまし。スタミナを気にせずに全力で応援した。
吹奏楽部は隊列を変えながら演奏するマーチングやカラーガードと合わせた演奏も。チアリーディング部は組み体操のようなスタンツと呼ぶアクロバティックなパフォーマンスや息の合ったダンスを披露し、最後は校歌で締めくくった。
また、エール交換のように「いいぞ、いいぞ、やーひーこ!」、「ありがとう弥彦、ありがとう弥彦」といった声援も送り、弥彦に感謝。見学者は年配の人が中心で、見学しているだけで元気が出るような応援に大きな拍手を送り、応援団のなかでも目をうるませる学生もいた。
姉が立教大学の近くに住んでいるという縁で見学に訪れたという燕市に住む50歳代の女性は「パフォーマンスも笑いもそうだし、苦しい練習のなかから生み出されるんだろうなと思った。パワーがもらえました」と感激。とくにチアリーディングに「ピチピチしたあの子たちと、迫力ある声と。いとも簡単にやってるように見えるけど、女性が受け止めるんだから」と感心していた。
見学に訪れた長岡市宮原2で表具店を営む横山浩一さん(56)は1985年卒業の立教応援団OBで、当時は主務にも就いた。横山さんは「7年前の弥彦合宿は仕事の都合で来られなかった。きょうはもう感動しました。現役と一緒に校歌を合唱して、同窓会で歌うのとは全然、違う」と後輩との交流を喜び、「わたしのころより人数が多く、全体をまとめるのは大変だろうと思う」と感心した。
新潟市西区に住む高田啓子さん(59)は1982年卒業の応援団OGでチアリーディング部だった。「みんなで客を喜ばせるような応援団になりました。わたしたちのころは踊るだけで精いっぱいでした」とレベルアップに驚いていた。
応援団は立教のさまざまな部活動の応援を行っており、とくに東京六大学野球の応援に力を入れている。昨年、立教野球部は東京六大学野球春季リーグ戦で18年、35季ぶりの優勝を果たしており、縁の下でサポートしたのが応援団だった。
また、9日から12日まで三条市などで行われた大学野球サマーリーグでは、早慶戦で初めて応援団が参加した。立教も参加しているだけに、来年はサマーリーグでの立教の応援も期待される。
(佐藤)