2日連続の猛暑日となった22日の三条市では、救急搬送が相次ぎ、熱中症の症状による搬送は、過去最高の8件となった。
三条市消防本部によると、この日の救急搬送は25件で、1日平均11件の2倍以上だった。さらにそのうちの熱中症と思われる症状による搬送は、これまで最も多かった7件を上回る8件だった。
8件の内訳は、午前中1件で午後7件。午前9時台に運動競技中にけいれんを起こした10歳代女性。
午後は、3時台、屋外で作業中の30歳代男性。4時台、屋内で作業をしていた60歳代男性、工場内で作業をしていた50歳代男性。6時台、帰宅した家族が発見した屋内で倒れていた70歳代女性。7時台、日中、屋外で作業し、帰宅後にけいれんを起こした70歳代男性。8時台、日中に屋外で作業し、帰宅後に吐き気や頭痛などの症状をうったえた60歳代男性の計7人を搬送した。
6人が軽症で、2人が入院が必要な中等症だった。
また、今夏は救急搬送は全体的に増加傾向で、7月は昨年の377件より57件多い434件、8月は22日までで昨年の301件を52件上回る353件となっている。
三条市の気温は、盆休み明けにぐっと下がり、最高気温は17日が24.1度、18日26.0
度、19日29.2度、20日30.2度と比較的涼しい日が続いていたところに、台風による
フェーン現象で21日36.4度、22日35.7度と2日連続の猛暑日をぶり返した。熱中症の救急搬送は、16日から20日の5日間は1件もなかった。
翌23日も最高気温が40度を超える記録的な猛暑となるなど、もう数日暑さが続く予報で、熱中症には十分な注意が必要だ。
(坂井)