新潟市西蒲区の岩室温泉で9月29日(土)、初めてのバル街イベント「酒と食のカーニbar〜いわむろ温泉はしご酒」が開かれ、26店舗が参加してバルメニューのほかに、おみやげバル、体験バル、プレミアムバルも用意して昼から夜まで岩室温泉の魅力を五感で味わってもらう。
営業時間は参加によって異なるが午前11時半から24時まで開催。前売り3,200円、当日3,400円の1冊4枚つづりのチケットを購入し、チケット1枚で飲食店や旅館で、この日だけの特別メニューのバルメニューとドリンクの1フードと1ドリンクを味わえる。
おみやげバルは、テイクアウトできる。ウインズが天カツ丼など、角屋悦堂が岩室せんべいとまんじゅうなどのお土産セット、小冨士屋がチーズぼうるを用意する。
体験バルは、本部となるからむし家で裂き織コースターづくり、ほぐしの名人でもみほぐし、多宝温泉だいろの湯とほてる大橋館の湯で入浴、伝承館で岩室芸妓の踊り、木火土金水で緑茶のフットシャンプーをそれぞれ体験できる。
プレミアムバルは、今春オープンしたばかりの格安で宿泊できる岩室スロウホステルに相部屋はチケット2枚、個室はチケット3枚で宿泊できる。
当日、使い切れなかったチケットは、2週間後の10月14日(日)まで参加店のうち主に飲食店や菓子店の16店の後バル参加店で、後バルオリジナルメニューか600円分の金券として利用できる。
岩室温泉は2008年をピークに観光客が減少し、店舗も減っている。09年に地域住民を中心にNPO法人いわむろやが設立され、開湯ミステリーツアー、ひな巡り、いわむロックフェスティバルなどの新しい試みと温泉旅館の努力もあり、ことし4月に発表された県による新潟県観光地満足度調査で岩室温泉は県内2位になった。
とはいえ温泉街を散策する人は少なく、本来の岩室の魅力を理解してもらうまでには至っていない。個別店舗がたがいの垣根を越えて手をつなぎ、地域全体を元気にする販促イベントとして今回のイベントを計画した。
NPOや店主や女将など有志が立ち上がり、実行委員会を設立。地元の観光協会、商工会、旅館組合、歌詞組合などが宣伝、協賛に賛同してもらい、新しいネットワークが誕生。持続可能な地域にもつながることを願っている。
実行委員長のダーツバー「Bar Ring」を経営する板垣旅人さん(33)は「今までは店舗が主役のイベントがなく、店がイベントに参加したくてもできなかった。飲食店とサービスが業が一体になって地域を盛り上げたい」と意気込む。
温泉街を車で通過するだけの人も多く、「車を止めて岩室温泉を再発見してもらえれば」と期待し、岩室地区全戸にちらしも配布する。「年に1度のイベントとして継続していきたい」と恒例のイベントとして定着することも願っている。
チケットは最大500冊を販売する。前売りチケットは、新潟市岩室観光施設「いわむろや」とバル参加店で購入できるほか、ホームページで前売り券を予約できる。当日券は午前11時から午後9時までからむしや、それ以降は「Bar Ring」で購入できる。問い合わせはNPO法人いわむろや(電話:0256-82-1066)へ。参加店舗が提供する内容は次の通り。