三条市大崎地区の大崎コミュニティ「どんぐりころころ大崎」(高橋茂会長)は29日、7月に開いたイベント「どんぐりころころ広場2018」での売り上げの一部と募金を合わせた65,000円を平成30年豪雨義援金として寄付した。
午前11時に、高橋会長が三条市社会福祉協議会を訪れ、善意を包んだのし袋を渡辺一治事務局長に手渡した。同社協は、預かった善意を県を通じて中央共同募金会に届ける。
同イベントは、2011年3月の東日本大震災の発生から間もなく開設された三条市内の避難所のひとつ「サンファーム三条」で避難生活を送る人たち楽しんでもらおうと、その年に「絆」という名で会を開いたのが始まり。翌年から「どんぐりころころ広場」の名で、同地域に避難している人も含め、地域住民による交流ときずなを深めることを目的に開いている。
これまでも収益の一部を、福島から避難している人たちのために使ってほしいと寄付を続け、さらに近年は各地で発生する災害義援金にも分けて送ってきたが、今回は豪雨災害の被害が大きいということから、寄付のすべてを義援金として贈ることとした。高橋会長はイベント開催前に、これまで寄付を届けていた交流ルーム「ひばり」の佐竹紀代表に伝えたところ、快く理解して下さったと話した。
今回のイベントは、7月29日に「サンファーム三条」で開き、約600人が来場。イベントのひとつで、同コミュニティが出店するフリーマーケットで、企業や個人が協賛してくれた品物を販売した売上すべての30,000円、会場内に設けた募金箱と個人から受けた寄付を合わせた35,000円の計65,000円を義援金とした。
また、高橋会長は元消防職員で、三条市が岡山県に派遣した災害ボランティアに2回参加している。倉敷市真備町の地形なども示して「同じ水害でも独特」と言い、7.13水害時の三条市は、目の高さくらいの浸水だったが、真備町では2階まで浸水した家全体が黄色っぽくなり、見た目は壊れてはいないが、2階まで全滅という家屋があちこちにあった。
派遣当時はボランティアが足りない中で、老夫婦が家財を運び出している姿なども目にして「切なくなった」と、屋根に大木が乗るなどした現地での写真を見せながら被害や活動の状況を話していた。
(坂井)