燕市が運行する公共交通の燕循環バス「スワロー号」が累計利用者30万人、デマンド交通「おでかけきららん号」が同じく20万人の大台を突破したことから、市は8月31日午前11時から市役所停留所で記念セレモニーを行い、当日の利用者に記念品を贈って順調な利用を祝った。
いずれも民間の運送事業者に運行を委託している。「スワロー号」は市内の停留所をバスが回り、1回100円で利用できる。2007年にスタート。年々、利用者を増やし、昨年度は1年間で3万4,044人が利用している。13年に市役所新庁舎移転を契機に路線を延長、一部変更したのも功を奏した。8月上旬に累計利用者30万人を突破した。
「おでかけきららん号」はドア・ツー・ドアの予約制乗合ワゴン車でおとな300円、小学生100円で利用できる。2013年にスタートし、15年から弥彦村まで運行エリアを拡大した。利用者は横ばいで年間3万7千人ほどの利用者があり、昨年は3万7274人が利用した。8月中旬で累計利用者20万人を突破した。
記念セレモニーには鈴木力燕市長と小林豊彦弥彦村長と事業委託を受けている民間事業者の代表らが出席。「スワロー号」を運行する越佐観光バス、「おでかけきららん号」を運行する燕タクシー、中央タクシー、中越交通、まきタクシー、地蔵堂タクシー、弥彦タクシーの6社に燕・弥彦地域公共交通会議の会長として鈴木市長から感謝状を贈った。
「スワロー号」を運行する越佐観光タクシーの佐藤洋一代表取締役は「乗り継ぎの利便性を高め数多くの方を運び、安全安心を心掛けてこれからも運行したい」、「おでかけきららん号」を運行する5社を代表して燕タクシーの竹内邦彦代表取締役社長は「6年足らずで累計20万人、1日平均150人以上の方が利用され、しっかり燕市民に定着した事業となり大変うれしく思う」とそれぞれ話した。
引き続き利用者への記念品贈呈を行った。市役所停留所に到着した「スワロー号」の利用者に越佐観光タクシーから記念の名入れの扇子、「おでかけきららん号」の利用者にタクシー会社6社から名入れの半月盆を記念品としてそれおれオリジナルバッグに入れてプレゼントした。
燕市宮町に住む竹井満喜子さん(75)はヘビーユーザーで、「晴れたときは(停留所のある)燕駅まで歩いてスワロー号、雨が降ると駅まで行くのが大変なのでおでかけきららん号を使ってます。便利ですよ」と話していた。
(佐藤)