新潟県三条市栄地区の帯織にある日枝神社で1、2日と秋季大祭が行われ、恒例の神楽舞が奉納された。
日枝神社は毎年5月4、5日に春季大祭、9月の第1土、日曜に秋季大祭を行い、いずれも神楽の奉納が恒例。この秋季大祭では、境内の舞殿で1日に5舞、2日に12舞が奉納された。
2日は晴れて汗ばむ陽気のなか、午後1時半から日枝神社の怜人や稚児10人余りで奉幣(ほうへい)の舞、榊の舞、鳥形の舞、稚児による羽返しの舞、先稚児の舞などを順に待った。
境内に露店も出て子どもたちも多く、境内で遊んだり、拝殿に上がって菓子を食べてまったりしたりとのんびり過ごし、ゆっくりと時間が流れていた。
子どもたちも良く知ったもので、舞のなかでもちまきがある五穀撒(ごこくちらし)の舞や福神遊の舞になると舞殿の周りに集まり、怜人がまく菓子に飛びついていた。
栄地区の神楽はで伝承される33舞の神楽は「栄神楽」として三条市指定無形民俗文化財に指定されている。帯織、東光寺、吉野屋の3地区で栄神楽保存会(宮島金一郎会長・会員30人)をつくって保存に努めており、それぞれの地区の神社で神楽を舞うほか、見附市の神社で舞うこともあるという。