新潟市西蒲区岩室温泉の「お菓子処 小冨士屋」(武藤公一社長)はこの夏、葛(クズ)を使った新しい食感のアイス「葛バー」(税込み150円)を発売した。
味はイチゴとレモンの2種類。それぞれの果実を使ってクズと一緒に使っている。京都で修行して帰った7代目のアイデアから生まれた。クズを使っているため、もっちりした食感が新鮮だ。一度、固まれた再び溶けることはない。
クズは水分量を調整して硬さを変えることができる。水分が多過ぎれば歯が立たないほど固くなり、少ないと固くなってくれない。その加減が難しかった。
小冨士屋では夏はかき氷を販売してきたが、店が忙しくなるとかき氷機を動かすのに手が回らないため、この夏はかき氷をやめ、その代わりにと「葛バー」を開発した。
オリジナル商品として開発を進めたが、県外では同様の商品を販売している店があった。よそでも食べたことのある人も小冨士屋の「葛バー」はおいしいと気に言ってもらえたと言う。