三条市は7日、全国市長会の要請に基づいて平成30年7月豪雨で被災した岡山県高梁市に派遣する職員の辞令交付式を行い、10日から来春3月まで、同市の復旧・復興事業に従事する土木技術職員1人に辞令を交付した。
午後2時から副市長室で、ロンドンに出張中の国定勇人市長に代わって、若山裕副市長が辞令書を読み上げ、農林課の監物和明主任(55)=三条市=に手渡した。
派遣期間は、10日から翌2019年3月31日まで。高梁市の被害状況は、住宅被害が半壊と全壊合わせて約400件、農林施設関係では約600件という。
三条市は、高梁市から農林土木関連の災害査定に精通した人材をとのことで、平成23年7.29水害で災害対応の経験のある監物さんを抜擢した。
若山副市長は、「今ある仕事のなかで大変だが、困ったときはお互いさまという思い。自分のもっている知見を高梁市のみなさんに伝播されるくらいの気持ちでのぞんでほしい」、「健康には留意され、頑張って頂きたい」と求めた。
監物さんは、7.13水害で自宅が被災する経験もしている。7.29水害では、被災した土地の測量や図面を起こすなどして災害査定を行った。「行ってみないと状況がわからないが、少しでも高梁市の復旧の役に立てれば」と抱負を話した。
(坂井)