2日目の「あかりの結婚式」をハイライトに新潟県加茂市の加茂山とその周辺をあかりで彩る「小京都を楽しむ会 AKARIBA(あかりば)」がことしも15(土)、16(日)の2日間、一般社団法人加茂青年会議所(川上和哉理事長)の主催で開かれる。
ことしで12年目になり、年々、規模を拡大するとともに来場者を増やしている。ことしもイベントの入り口となる大通りから加茂山中腹の青海神社へ向かう宮大門エリアには約900個のあかりの回廊をつくり、赤鳥居から続く参道にはさまざまなあかりが並ぶ。
さらに上の野外ステージには1,200個のキャンドルをともし、池之端では毎年いちばん人気の和傘を使ったインスタ映えするあかりを飾る。ほかにも短冊に願いを下げて飾る雪椿隧道(ずいどう)、女坂、伊勢両宮と神輿堂エリアなど至る所をあかりで埋め尽くす。池之端東屋エリアでは2日間とも午後5時からと7時からの2回、初めてヨガも行い、1回1500円で各回10人が参加できる。
2日間共通のイベントでは、午後2時から加茂山公園駐車場であかりづくり体験と赤鳥居石畳付近でAKARIBAコラボワークショップ、午後1時、2時、3時と椿の家で親子で楽しめるデコランタンづくりを行う。
15日だけのイベントは、午後4時半から加茂山公園駐車場で小京都戦隊加茂レンジャーショー、6時から青海神社神楽殿で光、音、形、書が織り成す空間演出、同じく6時から青海神社鶯張廊下を歩くと色が変わるあかりの演出(渡廊料50円)、7時から青海神社拝殿左であかりで文字を描くピカピカ撮影会(撮影料200円)を行う。
16日のあかりの結婚式は、公募して選んだ新潟市江南区に住む会社員齋藤健さん(34)、看護師美咲さん(25)さん夫婦の挙式を行う。美咲さんは旧姓が渡辺で加茂市出身で、昨年3月に婚姻届けを出した。
健さんは紋付きはかま、美咲さんは白むくで、午後4時15分に加茂市仲町商店街の清雲亭山重から美咲さんを人力車に乗せて花嫁行列が出発。宮大門で待つ健さんと合流して夫婦をお披露目し、赤鳥居石畳で地元葵幼稚園児がお祝いの歌を披露する。
5時10分から青海神社で結婚の儀を行ったあと、夫婦の希望で6時10分から神楽殿で初めて祝いのもちまきを行う。
7時に再び花嫁行列が出発し、野外ステージでキャンドルイベントとお祝いの踊りの披露のあと、男坂、池之端、赤鳥居前と進み、サプライズイベントで終わる。
同時にこれも恒例で2日間とも午後3時から9時まで加茂市穀町商店街で加茂商工会議所主催の食を中心とするイベント「あかりば宵の市」が開かれる。飲食ブースに9店舗が出店し、6時半から8時まで宵の市ジャズライブも開かれる。大好評の継之助汁(200円)と河井継之助が愛した桜飯(150円)、そのセット(300円)の販売もある。
また、加茂市役所と加茂小学校グラウンドに臨時駐車場を設置し、加茂駅前と結ぶ無料シャトルバスを運行する。同じ2日間、加茂市産業センターで新発田市と村上市の名産品が販売される「ふれあいオリンピック」が開かれていることから、加茂市産業センター前にも停車する。
あかりのほとんどは1日目の朝から設置するが、一部は14日の夕方から加茂青年会議所の会員やOBが加茂山へ集まって設置作業を行っていた。ただ、予報では15日は雨のち曇りで午後から雨は降らなさそうだが、16日は雨時々やむで降水確率80%と高く、関係者は「雨が降らなければそれだけで成功」と降らないことを願っている。
(佐藤)