燕市交通指導隊員の藤節子さん(79)=燕市吉田東栄町=は19日、手作りした交通安全標語付きのはし袋にタケのはしを納めた1000膳(ぜん)を交通安全の啓発グッズに役立ててほしいと燕署(渋谷正夫署長)に寄付した。
はし袋は、模様のついた折り紙を手作りしたもの。藤さんが自分で考えた自転車乗り用の「自転車は車両の仲間 左のハシを」と歩行者用の「しっかり確認 歩くのは、右のハシを」とそれぞれ道の左、右を進行するよう呼びかける標語を印刷した2種類ある。
藤さんは手先が器用で、布や毛糸を使った手芸品を作るのも得意。その趣味を生かして交通安全に役立つことはできないかと考えて毎年、1000膳を寄付し、ことしで6年目になった。
新米が出回る秋の全国交通安全運動にあわせ、新米をこのはしで食べるときに標語を見てもらおうというねらい。藤さんは「ご飯を食べるときに思い出して交通安全の会話になったりすることから事故防止ができれば」と期待し、渋谷署長は「交通安全意識の高まりにもつながる」と感謝した。
できるだけ燕市民の手に渡るようにと、燕署では秋の全国交通安全運動初日の21日午前、燕市内のスーパー3店で行う特別街頭指導で市民に配布するほか、高齢者の家庭訪問などでも配布する。
(佐藤)