東日本大震災で自主避難している中学3年生の少女とその同級生が、福島に残してきた愛犬を探しに行く冒険を描いた映画『ハルをさがして』の自主上映会が、30日午後2時から、燕三条地場産業振興センター・リサーチコアで開かれる。
震災後の福島を舞台に、ひと夏の経験を通して少年少女達の「成長」という普遍的なテーマを描いた作品。2015年製作。カラー93分。
映画のポスターなどには、タイトルとともに「3.11後の僕らのスタンド・バイミー」、「東京から福島へ。失ったものを取り戻す、ひと夏の冒険」のコピーを記している。
脚本・監督、尾関玄。プロデューサー内藤諭。キャストは、小柴大河、 佐藤菜月、小泉凱、橋本一輝、洞口依子、小沢仁志。主題歌「呼んでくれ」甲本ヒロト。
上映会の主催は、三条市居島、旬彩「五色川」。会場は、リサーチコア7階のマルチメディアホール。入場料は一般500円、高校生以下は無料。
「五色川」の舟山和美さんは、福島を元気にしたいという思いで、何かできないかと探していたところ、この映画を見た愛知県の友人が「感動した」とフェイスブックに投稿していたのを見て興味をもち、内藤プロデューサーと連絡をとるなかで自主上映会の開催を決めた。
また、新潟県動物愛護推進委員でもある舟山さんは、この映画を見て災害時のペットとの行動や避難所についても考えたと話しており、会場ではNDN動物ネットワークの協力でペット防災関連パネル展示も行う。
人によって受け止め方が違う映画だと思うと言い、たくさんの人に観てほしいと来場を呼びかけている。問い合わせは、五色川(電話:0256-32-6526)へ。
(坂井)