卸商社を中心に燕三条の目利きが集めた商品を提案する「燕三条トレードショウ2018」が10月3、4の2日間、燕三条地場産業振興センターで開かれ、昨年を3社上回る141社が出展する。
ものづくりで知られる燕三条地域は、ほかの地域では類を見ない1,000もの卸商社があり、商品を全国、海外へと流通させている。一方で地域外の商品が燕三条を介して流通している商品もある。
そこには商品を見極める目利きの力が不可欠で、地元業者が東京から発信するだけでなく、ワールドプレミアムは地元からというように新商品をお披露目する場になればと2016年から毎年、秋に開いている。
卸商社だけでなくメーカーも出展し、燕市からは昨年より3社多い77社、三条市からは昨年と同数の64社が出展する。ジェトロ新潟から1点にしぼって集客をとのアドバイスもあり、地元でドリップポットが多く製造されていることから、コーヒーグッズを集めたブースを設置する。3日は午前10時から午後5時まで、4日は午後4時まで開く。
会場のセミナーブースで2日間とも午後2時から3時10分まで「越境ECセミナー」を開く。「『越境EC』最新事情 失敗と成功事例〜越境で成功するための日本人らしさの生かし方と殺し方〜300兆円市場の海外ECモール出店、越境EC自社サイトの始め方」をテーマに(独)中小企業基盤整備機構販路開拓支援チーフアドバイザーの横川広幸氏が講演する。定員30人で誰でも無料で受講できる。
先に行った記者会見で田野隆夫実行委員長は「いちばんは大都会からどうやったらお客様を燕三条へ来ていただけるか」で、「現場を見るのは非常に大きなインパクトを与えることができる」とし、自社でも「会社訪問してもらって2年間で10億円以上の売り上げに貢献した」と実績を話した。
「新しい客も大事だが、今ある、取り引きしている客からも1回でもいいからトレードショウを利用して来ていただき、自分の企業を訪問していただく。そして全貌(ぜんぼう)を見てきたいただき、自分の企業を売り込むということが、実際に数字をあげて企業業績をあげる最大のポイントになる」と期待した。