「燕三条 工場の祭典」の公式レセプションとして5、6の2日間、株式会社テーエム(三条市金子新田967)の工場で3年目の「奏でる工場」が開かれ、ことしもプロギタリスト坂本夏樹さんと地元工場の経営者らが共演する。
2015年の工場の祭典で三条市内のヤマトキ製作所とテーエムが連携して金属製のギターのピックを作るワークショップを行った。そのピックがたまたま坂本さんの手に渡ったことから話が広がり、「奏でる工場」につながった。
坂本さんはチリヌルヲワカ、She Her Her Hers、Over The Topなどでのバンド活動を経て、プロデューサーやスタジオミュージシャン、さまざまな楽器メーカーのデモンストレーターとして活躍している。
今回はギターを弾いて歌う坂本さんにドラムとギターが加わり、三条市内のテーエム、ニシムラデザイン、ヤマトキ、樋口工作所、近藤製作所の経営者らが「ドラム缶奏者」となり、ドラム缶を打楽器にしてたたいて共演する。
過去2回は坂本さんが書き下ろしの曲などを用意したが昨年、三条市民にはおなじみの「三条凧囃子」を演奏したところ好評だった。坂本さんは「今までは自分たちが楽しめるようにと思っていましたが、見て聴いて、来てくれたみんなで楽しめるものしようと思って」。行き着いたのは斜め上を行くクラシックだった。
ラベルの「ボレロ」、行進曲の「威風堂々」、ドボルザークの「新世界より」、ベートーベンの「喜びの歌」を演奏する。「見た目にも相当、おもしろいはず」と坂本さんは自信満々だ。
ことしは演奏者が着るそろいの緑色のつなぎを新調した。グラインダーを使って火花を散らすファイアーパフォーマンスも恒例で、工場内に工場の祭典のピンクストライプで染めるプロジェクションマッピングも行う。昨年は2日間とも約100人が来場した。
2日間とも午後6時オープンでキッチンカーによるその名も「KOU-Bar」を用意。演奏は7時から8時までで、9時にクローズ。入場料は1,000円、中学生以下は無料。会場のテーエムの電話は0256-33-1200。
(佐藤)