4日から7日までの「燕三条 工場の祭典」に参加している新潟県三条市柳沢の中小企業大学校三条校は、5、6の2日間、同校で受講無料の落語とビジネスゲームを取りあげた2つの特別セミナーと施設見学会を開いている。
2日間とも午前9時から正午まで「ビジネスゲームで学ぶ!適正な在庫管理のひけつ」、午後1時半から4時半まで「古典落語『百年目』に学ぶ〜変わらぬ理想の『叱り方、諭し方』〜」の1日2本の特別セミナーを開いている。
「古典落語…」は株式会社ナレッジ・ジャパン・代表取締役の松澤宏一さんと落語家の真打ち三笑亭小夢さんの2人が講師。小夢さんは船場の商家を舞台にした大ネタ「百年目」を演じ、そのなかで松澤さんが解説、グループワークの話し合いをまじえ、多くの人が日々、会社や家庭で悩んでいる人の育て方などを楽しみながら実践的に学ぶ。
「ビジネスゲーム…」は、在庫管理改善支援センター代表で在庫管理アドバイザーの岡本茂晴靖さんを講師に「ビールゲーム」を行う。ビールゲームは在庫管理にかかわるロール・プレーイング・ゲーム。ビールの工場、一次卸、二次卸、小売の4つの役割を各プレーヤーが担当し、4人1組で在庫保持コストと欠品による機会損失の最小化を目指すのが目的で、在庫管理をゲーム形式で学べる。
施設見学会は特別セミナーの1日前の4日の午前10時半からと午後3時からの2回、5、6日はいずれも正午から、午後3時から、4時半からの3回行い、校内ガイド付きで1時間かけて一般の人を案内している。
「古典落語…」のセミナーは、遠くは上越市や長野県からから27人が参加。「百年目」における江戸の時代背景や奉公人制度を学んでから落語を聞いた。途中で休憩の仲入りをはさみ、百年目の話にそって、自分が大店(おおだな)の旦那なら番頭の失態にどのような裁定を下すかグループワークを行い、最後に大喜利クイズもあって楽しく学んだ。
「古典落語…」のセミナーは6日分は定員に余裕があり、当日参加も可能。もちろん施設見学会も当日参加できる。問い合わせは中小企業大学校三条校(0256-38-0775)へ。
(佐藤)