三条市・法華宗総本山本成寺は13日、宗祖日蓮聖人の命日に行う恒例の御会式(おえしき)を行うが、「お逮夜(たいや)」と呼ばれるその前日12日夜、ことしも万灯行列が行われる。万灯を行う団体のひとつ、本成寺万灯奉納会の門前小若連の子どもたちは、その前夜も本成寺で太鼓をたたく練習した。
万灯行列は、造花で飾った万灯を引き、うちわ太鼓をたたいたり、題目を唱えたりして行列する。12日は午後6時半に行列が出発。ほかに地元お題目講中、日蓮宗実盛寺の万灯三盛会、新潟市南区・庄瀬の本楽寺同行、見附市の見附講中、本成寺壇信徒御会式太鼓一灯会で行列を編成し、黒門から旧桜土手、赤門と進み、1時間ほどで戻る。
本成寺万灯奉納会は毎年、参加している。ことしも幼児を含む小学生の小若連約50人が参加。3連休を除いて4日から11日まで毎晩、本成寺でうちわ太鼓をたたく練習をした。うちわ太鼓は文字通りにうちわのように丸い枠に皮を張っただけでのうちわのような形で、利き手にばちを持って、もう一方の手にうちわ太鼓を持ってたたく。
行列では、最初は表と裏の2種類のリズムでいわば合奏する万灯太鼓で始まり、赤門からは題目を唱えながらたたく題目太鼓。さらに境内に入ってからたたく、かえり太鼓の3つあり、本番を想定して廊下を歩きながらたたく練習もした。
2年前からうちわ太鼓に加えて笛を吹く子どもたちもあり、ことしは10人近くが笛で参加する。本成寺万灯奉納会では、当日の飛び入りも参加も歓迎、大勢の参加を呼びかけている。
(佐藤)