三条市は3日、東日本大震災の影響で三条市に避難している福島県の人たちの一時帰宅を支援するバスを運行し、現地で片づけなどを行うボランティア14人が同乗。ボランティアが同乗するバスは、12回目の今回で最後となった。
2013年から年に2回、計12回実施した一時帰宅に伴うボランティア活動については、避難している人から需要がなくなったということを受けて、今回をもって終了した。三条市は、これまでも実施している盆の墓参りなどでの一時帰宅支援については、引き続き実施するとしている。
最終回となった3日は、ボランティアを行う三条市14人と燕市1人の50歳代から70歳代の男性13人と女性1人の計14人が参加。一時帰宅をする1人とともに三条市総合福祉センターを午前4時に出発し、南相馬市で2軒に分かれて庭の草刈や剪定などを行った。
出発を前に、福島から避難している有志と三条のボランティアなど支援者でつくる「さんじょう∞ふくしま『結の会』」の佐竹紀代表があいさつし、参加者に今回で最後となることを伝えた。
佐竹さんは、「あらためてこの6年間にい大きな成果を上げて頂いたことに深く感謝申し上げます」と頭を下げ、「最後のひとりまでという三条市の基本姿勢は、今後も何ら変わりないと伺っております。皆さまにおかれましても今まで通りのご支援くださいますよう、お願い致します」と、礼を述べた。
また、このバスを運行する際には毎回、参加者に食べてほしいと、握りたてのおにぎりを届けていた市民もおり、今回も参加者に数個ずつ手渡されていた。
(坂井)