8年ぶりの選挙戦とみられていた三条市長選(28日執行)は、告示日の21日になって立候補の準備を進めていた元小学校教諭の坪崎幸雄氏(87)が出馬を断念。一転して無投票で現職の国定勇人氏(46)の4選が濃厚になった。
立候補の準備を進めていたのはこの2氏だけ。坪崎氏は告示日当日の21日午前7時半ごろに三条市選挙管理委員会事務局を訪れて出馬の断念を伝えた後、報道陣を前に、「特別な事情がありまして、出馬を辞退することにしました」と話した。
出馬について脅迫状のようなはがきが複数届くなどしたことを受け、身の危険を感じるようなことが発生しつつあり、そういう事件が起きては困る、わたしが辞退すればその案件は解決すること。事件が起きたら大変な問題になり、三条市の不名誉を全国にさらけ出すようなことをしたくないと、昨晩、断念することを決めたと言い、「残念ですが出馬を辞退すると届けてきた」と話した。
坪崎氏は、三条市の教育問題を考えるとともに、今回の選挙を前に、無投票はよくない、本当は若い人に出てほしいと考えを示したが、現職以外に立候補の意欲を示す人が現れず、自らが立候補することを決め、必要書類や供託金、ポスターの印刷など立候補への準備を整えていた。