28日執行の任期満了に伴う三条市長選が告示された21日、立候補を届け出たのは現職の国定勇人氏(46)ひとりだけ。国定氏は2期連続の無投票で4選を果たした。
三条市長選には国定氏のほかに元小学校教諭の坪崎幸雄氏(87)が立候補の準備を進めていたが、坪崎氏がこの日になって出馬を断念したことで国定氏の無投票当選が決まった。
国定氏の陣営は百人近くが三条市のジオ・ワールドビップに集まり、立候補届出の受け付けを締め切った午後5時過ぎに万歳した。本来は決起集会の予定でおさえていた会場が祝賀会会場になった。まずは後援会の草野恒輔会長の音頭で万歳三唱を行って始めた。
国交省副大臣の塚田一郎参院議員は、無投票になったことについて「国定市長が3期、しっかりとこの三条市のために働いたということを多くの、圧倒的多数の市民の方がお認めになった。その証し」、菊田真紀子衆院議員は「3期目、4期目、とうとう対立候補を出すことができなくなるほど、それだけ市民の皆さん、議会の皆さんと対話をていねいにやり、たくさんの仕事をやってきたその証左」と、それぞれ国定市長の実績を高く評価した。
久住時夫見附市長は「これだけのキャリアと、各分野で全国のリーダーであられる。このかたが、この三条をこれから担っていかれる。三条の大きな宝なんだろうと思う」、鈴木力燕市長は「これまでの実績、そして全国的に三条市長ここにありというふうに活躍されている実績なり、実力がこの状態をつくった」と祝福した。
国定氏は、図らずも無投票になったが「皆さま方からいただいたこの1日で勝負が着いたということをずっと胸に秘めつつ今後4年間、あらためてかじ取り役を務めさせていただきたい」とし、「これから4年間、初心に返り再び皆さんとともにこの三条市を築き上げていく。その思いをずっと胸に秘めながらあしたから再び三条市長として職務をまっとうしてまいりたい」とあいさつ。あらためて来賓も登壇して本番の万歳三唱を行って締めくくった。
その後の囲み取材で国定氏は4期目の意気込みを「大きなプロジェクトがこれから先、同時並行で進めていかなければならないので、そういう意味では、とくに4期目の最初の方は相当な力業が必要になると思っているので、そこをしっかりとまずやり遂げることに専念をしていきたい」と話した。
三条市民へのメッセージとしては「あらためて負託をいただいたので、このご恩返しは仕事でお返しをするということに尽きる。これから先の4年間、また全力で市政発展のために取り組んでいきたいと思っているので、引き続き市民の皆さまからのお支えをお願いしたい」と述べた。
(佐藤)