28日執行の三条市長選に無投票で4選を果たした現職の国定勇人氏(46)は告示の21日、三条市旭町地内で出陣式を行って第一声を放った。
午前9時半、後援会関係者や支援者など100人余りが集まり、後援会の草野恒輔会長のあいさつに続き、菊田真紀子衆院議員、塚田一郎参院議員(代理)の祝辞、鈴木力燕市長の応援メッセージなどが読み上げられた。
国定氏は、えんじ色のたすきを下げ、白い手袋でマイクを握った。「4年に一度、この台に立たせて頂き、第一声を発することができるのは、まさに民主主義の根源なんだなと深く自覚をしながら立つことができています」と始めた。
初当選から12年を振り返り、「私なりにこのまちの発展のために微力ながら力を出してきたとし、私自身の12年間の評価を頂かなければいけない」。
また、「4期目を目指す以上、これまでの評価を頂くだけでなく、これから先の4年間、このまちをどうしていくのか、これから1週間、ていねいに市内各地でお訴えをさせて頂き、皆さま方から共感を覚えて頂き、わたしに支援を頂きたいと思っている」と話した。
4年前、人口減少にあらがう、少子高齢化に適合させる街を作り、持続可能性を手に入れる。そのためのハード、ソフト両面に渡る公約を掲げ、3期目の親任を得た。その公約を8年間の総合計画にすべて盛り込み、前期4年間、3期目の中で一つひとつの取組を進めてきた。
平成27年の国勢調査では、可能性を見出し、人々が三条に戻ってくることができるようになったと確認した。今、持続可能性のチャンスを手に入れることができたと実感できるようになってきたが、何もしなければ、ようやく戻りかけてきた持続可能性のチャンスが遠い彼方に去っていきかねないとし、「そのためにも総合計画をもう4年間、お時間を頂き、しっかりと成し遂げ、それによって持続可能ではなく、持続確実な三条市を築き上げて行きたいと思っている」。
さらに、若い人たちに選択肢を作るためにも、実学系ものづくり大学や看護系高等教育機関も創っていかなくてはならない。このまちのアイデンティティである「ものづくり」というものを、しっかりとこのまちの基盤として、長い将来のために築きあげていくために、栄の流通工業団地を造りあげなくてはいけないと述べ、「これから先の4年間で何としてもやり遂げる。そのためにも民主主義の根幹である選挙を通じて、お支え頂き、皆さま方の声を追い風として、再び、三条市政発展のために、この私を働かせて頂きたい」と支援を呼びかけた。
このあと、街宣車に乗り込み、市内各所での演説会へと出発した。