燕市立小池中学校(笠原徹校長・生徒199人)生徒会では、「糸半(いとはん)活動」と名付けた地域貢献活動の一環で23日朝、体育館で糸半朝会を開き、キッチンウエアの製造販売や関連会社で介護用品や福祉用品も扱う株式会社青芳(燕市小池)の代表取締役社長の青柳修次さん(57)から「今、ふるさと燕に思う事」をテーマに全校生徒が講演を聴いた。
糸半活動は「燕市羽ばたけつばくろ応援事業」に応募、採用されたことしで4年目になる取り組み。昨年度から地元小池地域で活躍する経営者や卒業生の話を聴く糸半朝会を行っている。
今年度は7回の糸半朝会を予定しており、この日はその4回目。青柳さんは「燕は素晴らしい産業がある」とし、燕市は2千社以上ひしめく地場産業の集積地で、製品を流通させる地場問屋が数多くあり、「ふるさとの地場産業のなかでは技術と経験、重要なことは度胸があればひとりでも商売をやり、新しくそのなかで産業を創造していくことができるすばらしいふるさとの地場産業がある」と事業を営むための環境が整っていることを話した。
社内に貿易部があり、海外とも取り引きしている。青柳さんは20歳代前半から海外へ出向き、ロンドンのカフェでコーラを注文したら発音が悪かったのかコーヒーが出てきて、文句も言えなかった失敗談もまじえ、今も英語は苦手だが、文法を無視して話しても慣れてくるとコミュニケーションがふつうにできるようになったと話した。
英語の勉強は「人と人とのコミュニケーションのツールとして勉強するという考えも必要」との考えを示し、東京五輪・パラリンピックへ向けても英語へ親しみ、海外へも挑戦していくようなおとなになり、ふるさとを盛り上げてくれることを期待した。
講演後、生徒代表は「燕市がいろいろな国とかかわっていることを知ってあらためてすごさを知りました。わたしたちも自分たちのふるさとがもっと自信と誇りをもてるようにもっと燕市を知っていこうと思いました」と青柳さんに感謝した。
(佐藤)