公益財団法人燕三条地場産業振興センター(新潟県三条市須頃1)では24、25、26の3日間、同センター開設30周年も記念したことしで5年目となる日本海側最大のものづくり系見本市「燕三条ものづくりメッセ」を開いている。
初日24日は午前9時半から会場で開会式を行い、テープカットを行って開幕した。同センター理事長の国定勇人三条市長はあいさつで、「全国的にものづくりの実力が海外に奪われるなか、燕三条は今なお経済発展を遂げている希有な地域」とし、「これまでのようにドメスティックオンリーな見本市から海外に広がるメッセになることしは大きな節目」とさらなる躍進に期待した。
来賓の経済産業省関東経済産業局産業部の山口栄二部長は、生産性向上特別措置法や地域未来投資促進法を両市が積極的に活用していることに感謝し、「皆さま方と手を携えて一緒になってこの地域の発展のために尽力してまいる」「このメッセが新しい出会いで新しいビジネスを生み出す機会になることを」と願った。
新潟県産業労働観光部の橋本一浩部長は「日本を代表するものづくり産地の魅力、世界に誇れる技術や製品を存分にアピールし、新たな市場や販路の開拓につなげていただければ」と求めた。
ことしは昨年の251社・団体を上回る過去最多の261社・団体が出展。61社・団体が初出展で目新しさの魅力もアップした。会期は昨年までより1日増やして3日間とし、展示エリアは大型テントを増設して昨年より2割近く拡大。初めての海外出展があり、台湾の企業が出展するなどあらゆる意味で史上最大規模だ。
初日は朝方、激しく雨が降ったこともあって出足は鈍かったが、会場が広くなって会期が延長されたので、昨年までよりはゆったり見学、商談ができそうだ。また、ことしは各地の商工団体や大学からの団体の来場の照会や問い合わせが多いという。
昨年は1万1,267人が来場している。24、25日は午前10時から午後5時まで、26日は午後4時まで。問い合わせは燕三条地場産業振興センター(電話:0256-35-7811)。
(佐藤)