戸塚金属工業(燕市小関)
航空機用座席部品やOA機器筐体の生産を中心に精密板金やプレス加工を幅広く手掛ける戸塚金属工業株式会社(燕市小関)は、従来の組み立て式キッチンに加えてコインを仕分けられる新商品「シワケマッシュ!」を紹介している。
コインが坂になったレールを転がって直径の大きい順に仕分けられたスペースに落下する仕組み。原理は単純だが、本当に仕分けられるのかつい試してみたくなるのがみそで、レールを変えれば外国のコインにも対応できる。
仕事で出る端材の再利用から思いついたアイデアで、ちょっとしたヒット商品になりそうな予感だ。
船山理研工業所
バレル研磨の有限会社船山理研工業所(燕市大関)の目玉は2つ。ひとつはJR東日本のクルーズトレイン「TRAIN SUITE 四季島」に設置するために製作したあんどんを展示。同社を含む4社の共同製作した。
もうひとつは、これまで研磨による下地の違いでめっきがどれくらい変わるか指標がほしいという客の要望に応え、今回は異なる金属、研磨、メッキ、塗装の13種類のサンプルを用意し、仕上がりが一目でわかると好評だ。
矢代工機
工作機械や工場設備の専門商社、矢代工機株式会社(燕市物流センター1)は、ことし初めての出展。5軸マシニングセンターによる生産性の向上を提案している。
地元メーカーは好況を背景に設備投資意欲が高まっている反面、供給が遅れて納期が長くなっているのが現状だが、地元ものづくり企業を手伝って60年の実績をアピールしている。
ほしゆう
パッケージやディスプレーPOPの株式会社ほしゆうは、ベトナムと台湾で作られてきたiPhoneのパッケージが25日から同社でも作れることになったことを紹介している。
iPhoneのパッケージの角には「V字カット」と呼ばれる特許技術が使われているが、その特許が切れるため同社で作れることになった。高い精度の直角はもちろん、ふたが自重でゆっくり下がっていく加工精度を実現できる。
ほかにも偽造を防ぐセキュリティー対応パッケージや表面にしっとり感があったり、木の質感を再現したものなどを紹介している。
渋谷工業
ボトリングシステムやボトル包装システムを主力に幅広い事業を展開する渋谷工業株式会社(石川県金沢市)は、YAG(ヤグ)レーザー溶接の実演、体験を行っている。
TIG溶接に比べてYAGレーザー溶接は導入コストが高いが、溶接によるひずみが小さく、きれいに溶接できるため、美観を求められる溶接に向いている。燕三条地域では、ケトルの注ぎ口を溶接する作業などに使われている。
会場にYAGレーザー溶接を持ち込み、ステンレスの薄板の溶接を実演するとともに来場者から実際に溶接を体験してもらい、操作性の高さも実感してもらっている。
シマト工業
試作からさまざまな金属加工を手がけるシマト工業株式会社(三条市柳川新田)は、同社が納品している超軽量BK足場を展示している。
女性の持ち運びや重量制限などを考慮して軽量化を図った。高張力鋼板を採用してその分、肉厚の薄い鋼板にできた。小さなパーツも軽量化し、長さ3.8メートルの支柱で重さ8.8キロと、これまでより35%以上の軽量化に成功。踏み板でも同様の軽量化を図っている。
(佐藤)