新潟県弥彦村のブランド米「伊彌彦米(いやひこ)」と弥彦コシヒカリの奉納式が31日、越後一宮の弥彦神社で初めて行われ、村や農業関係者でことしの恵みに感謝し、来年の豊かに実ることを祈念した。
小林豊彦村長をはじめ、村やJA越後中央、地元の米穀卸業者、生産組合などから合わせて15人が背中に白抜きで伊彌彦米のロゴがデザインされたそろいのあずき色のはっぴを着て参拝。伊彌彦米と弥彦コシヒカリを30キロ入り10袋を神前に供えて奉納した。
伊彌彦米は弥彦産のブランド米を育てようと、2016年から農薬や化学肥料を5割以上、減らして作られたコシヒカリを伊彌彦米として売り出し、村のふるさと納税の返礼品としても人気を集めている。
ことしはさらに新潟県特別栽培農産物認証制度の認証を受けたものにハードルを上げた。ホームページも制作。今回の奉納式も初めて行われた。
ことしの伊彌彦米は収量は約1,200トンが見込まれる。ことしの県産コシヒカリは記録的猛暑や渇水に見舞われながらも平年並みの品質を確保したが、地域によっては品質や収量の低下が大きかったところもある。近年、天候不順が続いており、来年はコメの栽培に適した天候に期待している。
(佐藤)