11月1日から24日までの「弥彦菊まつり」にあわせて、10月最後の週末の27日から新潟県弥彦村の弥彦神社を核に、秋の行楽シーズンが本格化している。
弥彦菊まつりは、新潟県菊花連盟など主催の新潟県菊花展覧会で、一の鳥居から拝殿へ続く参道や境内に約4千鉢のキクが並ぶ。宝物殿前に設置された幅15メートル、奥行き7メートルほどもある大風景花壇は毎年、全国の景勝地をキクで再現しており、ことしは栃木県の華厳の滝をテーマにした。
27日夜は午後4時半から弥彦神社の玄関口の一の鳥居と玉ノ橋、5時から紅葉が始まる弥彦公園もみじ谷の観月橋前で紅葉のライトアップの点灯式が行われた。観月橋前での点灯式には、早くもみじ狩りに訪れた40人ほどが立ちあった。
弥彦観光協会の神田睦雄会長があいさつし、「サクラの季節ですと七分咲き、もみじですと薄紅葉(うすもみじ)と言うんです」と言い、紅葉が盛りになったときにもう一度、足を運んでくれるよう求めた。テレビ局の取材もあり、新潟お笑い集団NAMARAの中静祐介さんのカウントダウンで居合わせた観光客と一緒に点灯スイッチを押し、拍手でライトアップをスタートした。
一の鳥居では、一の鳥居とその近くの太鼓橋をライトアップ。もみじ谷では観月橋周辺のモミジの木をいずれも11月23日まで毎日午後5から9時半までライトアップする。
ほかにも27日に始まった取り組みがある。おもてなし広場のフードコートは、ふだんの営業時間は午前10時から午後4時までのところ、金、土、日曜は9時までに延長。足湯も午後6時までのところ8時までに延長する。
多目的施設「ヤホール」では27日から11月11日まで直売所「もみじ」が営業し、午前10時から午後4時まで地元農産物や名産品を販売。弥彦公園では、東屋で弥彦観光協会が物販で営業し、弥彦芸妓が毎日こんにゃく(200円)と甘酒(200円)をはじめおこわ、銘菓「玉兎」、温泉まんじゅう、菊もなかなどを販売し、行楽客を迎える準備は万全だ。
(佐藤)