三条市元町、ラーメン店「龍昇園」(刈谷栄治さん経営)は19日の昼、ことしも氷頭(ひず)みそラーメンを1杯100円で提供し、売り上げを北海道胆振東部地震で被害を受けた厚真町のハスカップ農家を支援する「ゆうしげの会」に送る「チャリティラーメン」を行う。
チャリティラーメンは、この日から販売を開始する通常1杯900円の季節限定「氷頭みそラーメン」。氷頭は、サケの頭部の軟骨部分で、三条市を流れる五十嵐川を遡上したサケをスープに使う。
サケの頭部を五十嵐川漁協から譲り受け、刈屋さんが手間をかけて氷頭のスープを作り、トリなどを使った同店の通常のスープと合わせるみそ味のダブルスープ仕立て。トッピングに北海道産のサケとバターをのせた、まろやかでコクのある季節の味だ。
チャリティーラーメンは、「氷頭ラーメン」を発売した2004年に中越地震が発生し、その義援金として寄付して以来、16回目。同店では毎年、さまざまな災害の被災地に善意を寄付している。
今回は、北海道の地震発生直後、カレーラーメンでつながりのある北海道苫小牧の「味の大王」の高橋浩一社長に連絡をしたところ、自分のところは大丈夫だが、刈屋さんもFB上で知り合いの厚真町でハスカップでまちおこしをしている山口善紀さんなどの畑が土砂に埋まり、大きな被害があったという事を聴いたことから、送り先に決めた。
また、チャリティラーメンの趣旨に賛同して長野県在住の画家・荘眠月(そう みんげつ)さんも毎年、被災地を励まそうと書いた色紙を刈屋さんに託しており、合わせて送ることにしている。
「チャリティラーメン」は、19日の午前11時から午後3時までの昼のみ1杯100円。限定160食を用意しており、売上すべてを支援金とする。なお、同日は、氷頭ラーメンのみの販売となる。
(坂井)