新潟県燕市で13日に東部学校給食センターが提供した給食を食べた小中学生27人が息苦しさやかゆみを訴えたが、最初に症状を訴えた2人は食物アレルギー由来ではないことがわかり、原因の特定を急いでいる。
燕市教育委員会によると、13日に給食を食べた同じ小学校の6年生の目元がはれ、5年生が首にじんましんを訴え、保護者に迎えに来てもらい、医療機関を受診した。2人とも食物アレルギーはなく、医療機関で検査してその結果が出るまで給食をやめて弁当対応にした。
その後、東部学校給食センターが給食を提供している学校の小中学生の健康を調べると24人にかゆみなどの症状があった。症状の出た27人のうち4人は乳アレルギーがあるが、それ以外はアレルギーがない。
13日の献立は、サツマイモご飯、沢煮汁、イカのかりん揚げ、菊花あえで、乳成分は含まれていなかった。アレルゲンとしてはイカが考えられるが、最初に症状を訴えた2人は血液検査で食物アレルギー由来ではないことがわかった。
保存してある当日の給食の検体を検査機関で検査している。市教委では、全体像を把握できたのえ、原因の特定を急ぎ、医師や保健所と相談しながらさらに対応を進めていきたいとしている。
ことし5月にも東部学校給食センターが給食を提供する学校で、乳成分が含まれる給食を提供したため乳アレルギーをもつ小中学生がアレルギー症状を発症する事故があった。
(佐藤)