三条市は20日、「三条農業マイスター」の第1回目の認定式を行い、「卓越した能力を有する農業者」と認めた4人にマイスターの認定証を授与した。
三条市は今年度、卓越した技能を有する市内の農業者の認知度を高め、技術の継承と人材の育成を図ることを目的に、「三条農業マイスター認定事業」を創設。
マイスターの活動は、農業者への技術指導、地域住民への地産地消などの農業啓発活動、市が実施する農業施策への助言や協力など。学校や地域での出前授業やイベントでの地産地消のPRなども行なう。
10月7日付けで第1号の認定を受けたのは、「水稲」部門の野崎文夫さん(66)=林町2=、小林茂宏さん(54)=上須頃=。「果樹」部門の金子俊哉さん(60)=井戸場=、石黒博之さん(54)=代官島=の4人。
マイスターの対象者は、農業に卓越した能力を有し、その伝承に意欲的な者。さらに、市内在住、新潟県指導農業士として2年以上の活動実績を有するなど、定められた条件を満たしている人で、認定条件を満たしている間は、任期の定めはない。
認定式では、国定勇人市長から4人に、認定証と盾、記念品のブルゾンが手渡された。ブルゾンは、落ち着いたグレーで、背中に「三条農業マイスター」のロゴマークのプリントとが入り、右腕の部分にはロゴマークのカラーの刺繍が施されている。ロゴマークは、地域おこし協力隊の山口晃さんがデザインした。
さっそくブルゾンに袖を通したマイスターは、「地域の農業のことを少しでも消費者に理解してもらえるよう、活動していきたい」と抱負を述べた。
(坂井)