新潟県長岡市中央公園1、栃尾文化センターで25日、食品サンプルを作る講座「朝の定食の定番 あじのひらき編」が開かれ、10人が参加してサンプル作りに熱中した。
同センターはことし8月5日に夏休みの子どもたちを主な対象に初めてパンケーキの食品サンプルを作る講座を開いたところ、申し込み開始からわずか7分で定員に達した。
希望しながら受講できなかった人が多かったことから、続編としてあらためて企画したが、今回はさらに早く申し込み開始からわずか3分で定員に達する人気となった。
講師は前回と同じく「メコ☆しろSweets」主宰の加茂市の日本食品サンプルアート協会認定インストラクター藤井裕子さん。アジのひらきをはじめ、茶わんに盛ったご飯、ダイコンおろし、漬け物を付くって皿に並べれば本物にしか見えない食品サンプルの完成だ。
アジのひらきは藤井さんが用意した型から作った樹脂に着色。ご飯は1粒ずつのフェイクライスを接着剤とまぜて茶わんに盛った。参加した10人は、小学生は工作するように、年配の人は「接着剤のにおいが懐かしい」と言いながら、材料がみるみる本物の食べ物のようになっていく変化を実感して作業に集中していた。
おまけに型に樹脂を流し込んで作るアイスクリームの製作も体験した。長岡市栃尾地区に住む団体職員小熊孝子さん(59)は「どんなことをするのか興味がわいて」と申し込んだ。赤味とてかりが強めで、みりん干しに風に仕上がったアジのひらきに大満足で、「また機会があったら参加したい」と話していた。
また、藤井さんは12月1、2日と「道の駅 燕三条地場産センター」で開かれる「燕三条じばさん年末フェア」に出店し、ケーキをかたどったメモスタンドと小物入れを製作するワークショップを行う。