三条市出身のプロレスラーで同市の名誉市民、ジャイアント馬場(1938-99)の功績を後世に伝えるための活動をしようと16日、「三条ジャイアント馬場倶楽部」(中条耕太郎会長)が発足した。
2015年秋からジャイアント馬場を名誉市民にという署名活動を行い1万人以上の署名を集め、その目的を達成したことで「三条の英雄・世界のジャイアント馬場を名誉市民にする会」は解散。その後、何もせずに風化させてはいけないと、同会のコアメンバーだったプロレス愛好家でつくる「三条PWF(三条プロフェッショナル・レスリング・ファンクラブ」が中心となって設立準備を進めた。
同倶楽部は、「三条名誉市民ジャイアント馬場氏の功績を後世に伝承していくための活動及び保存や管理、パイプ役に係り三条市と連携して地元活性化にも寄与する支援団体」として、ジャイアント馬場の必殺技「16文キック」にちなんだ16日に設立。
同日、同倶楽部の中條会長、原田洋一副会長、名古屋豊幹事長、幹事の棚橋正典さん、武石剛さん、大橋健一さんの6人が、ジャイアント馬場の等身大パネルとともに市役所を訪れ、国定勇人市長に名誉会長を依頼。快諾を得て就任の調印を行い、活動をスタートさせた。
そのほかの役員体制は、幹事に、三条PWFの有志メンバーと三条市職員(福祉保健部健康づくり課スポーツ振興室、行政課)数名が加わる。東京相談役として、川上真樹さん、梅田和徳さん。特別相談役として馬場氏の姪の馬場トシ子さんと元子夫人の姪の緒方理咲子さん((株)H.J.T Production取締役)などに役員を依頼している。
主な活動は、三条に残るジャイアント馬場に関連した資料などの掘り起しや調査、収集、管理をはじめ、公開イベントの開催、首都圏などでの三条産品のPRや販売の斡旋などを検討している。
2019年はジャイアント馬場の没後20年となる。同倶楽部では、2月に両国国技館で行われる「ジャイアント馬場没後20年追善興行」を観戦するとしており、国定市長も「没後20年、三条としても何かできるか検討していく」と話した。
市長との懇談のなかでは、ジャイアント馬場の四日町の生家の活用についてや、究極は映画になってほしいなどの話もあり、ジャイアント馬場に対する誇りと愛にあふれていた。
(坂井)