新潟県三条市須頃1の「道の駅 燕三条地場産センター」は12月1日(土)、2日(日)と同センターで「燕三条じばさん年末フェア」を開き、地場産業の直販、実演、体験を行う。あわせて全国の地場産センターの特産品が集まる「全国じばさんフェア」も開き、ふるまい鍋も用意して来場を待つ。
燕三条じばさん年末フェアの「直販」は、地元企業22社が刃物、陶芸、ステンレス製品、キッチン用品、理美容・工具、食品をなどを販売。燕市で大規模ロケが行われているドラマ「下町ロケット」とのコラボグッズのタンブラーやスプーン、菓子も販売する。
「実演」は包丁研ぎとまな板削りがあり、燕三条のものづくりの匠の技にふれる。包丁研ぎは料金1丁500円から1人2丁まで、1日限定500丁を午後3時まで受け付け、三条鍛冶職人が研ぎ直す。まな板削りは料金片面500円からで1日限定50枚を午後3時まで受け付け、黒ずんだり使い込んだりしたまな板を削ってぴかぴかに再生する。
「体験」は新潟県三条地域振興局が認定する「にいがた県央マイスター」の技能者の指導でスプーン磨き(体験料300円)、銅製小皿づくり(1,000円)、ビアカップ鎚目入れ体験(2,000円)が体験できる。
ほかにも釘打ちとかんな削りのコンテストを行い、誰でも無料で参加できる。実演として、室町時代以前は唯一のかんなだった「やりがんな」で製作した馬場正行さんが引き削りによる薄削りの技を披露する。
同時開催の全国じばさんフェアは、北は青森県の八戸地場産センターから南は鹿児島の南薩地場産センターまで全国20の地場産センターが集結して特産品を販売する。岡山県・今治地場産センターの「雲ごこちフェイスタオル」(1,080円)や八戸地場産センターの「八戸せんべい汁4人分」(1袋640円)が人気を集めそうだ。
それ以外にも県内外のご当地大集合としてカレーライス、タレからあげ丼、正月飾りの八丁紙、料亭の弁当、海老ラーメンなどを販売。初めてカントリークラフトフェスタもあわせて開き、地元からクラフト関係の50店以上が出店してワークショップや作品の販売を行う。家族でわいわいコーナーでは似顔絵、ニュースポーツのスラックライン、バルーンアートがお目見えする。
目玉の呼び物がある。現在、物産館前の通路に「下町ロケット」のトラクターを段ボールで原寸大で再現した段ボールトラクターを展示しているが、通路が狭いので座席に座ることができない。この2日間は会場に段ボールトラクターを移動し、ドラマに登場する佃製作所のユニホームを着て座席に座って記念写真を撮ることもでき、「下町ロケット」のファンにはうれしい。
恒例で、2日間とも午前9時半から整理券を配布して先着100人に無料で山形県南陽市のいも煮を振る舞う。1日は午前10時から燕三条エフエム放送によるさとちん公開生放送があり、11時半からふれあいタイムもある。
燕三条がものづくりのまちであることを再認識してもらおうと10年以上前から毎年、年末に開いているフェア。昨年は延べ1万人が来場した。時代にあわせて少しずつ形を変えており、昨年まで3日間の開催だったがことしは2日間に凝縮。全国の地場産センターにスポットライトを当てる。
1日は午前9時半から午後5時まで、2日は午後4時まで開く。入場無料。問い合わせは道の駅 燕三条地場産センター物産観光課(0256-32-2311)へ。
(佐藤)