季刊の道の駅のフリーペーパー「ルートプレス」を発行するNPO法人人と道研究会(東京都千代田区三番町)は30日、リレー方式にして初めての防災セミナー「学ぼう!災害への備え」を新潟県三条市下保内、道の駅「庭園の郷 保内」で開いた。
国交省や県内の自治体や団体の防災関係者、県外を含む道の駅などから50人近くが参加し、6人が講演を行った。
講演は三条市内からは三条市が豪雨災害と市の防災対策、保内緑の里管理組合が2004年に三条市を襲った7.13水害の教訓を話した。
中越防災安全推進機構と道の駅「クロステン十日町」が04年の新潟県中越地震について、新潟県地球温暖化防止活動推進センターが地域の地球温暖化対策、全国「道の駅」連絡会が大災害時の道の駅役割などについて講演した。
「クロステン十日町」は新潟県中越地震が発生したときに道の駅の防災活動の原点といわれる役割を果たした。その役割を全国に周知しようと翌05年7月に「ルートプレス」が創刊。A3判1枚の両面印刷だったが、今ではタブロイド判16ページにボリュームが増え、30万部を発行している。
一方でNPO法人人と道研究会は年に1度ほどのペースで防災セミナーを全国各地で開いてきたが、より数多く積極的に開催していこうとリレー方式で開くことにし、その第1回の会場に三条市を選んだ。次回は来年、十日町市で開く。
(佐藤)