新潟県の県央地域では8日夜を中心に雪やあられが降った。平野部では積もる所は少なかったが、三条市や加茂市の山手は真っ白に雪化粧して本格的な冬の到来を実感させた。
三条市の山手の下田地区、南五百川の日帰り温泉「いい湯らてい」は、そこから川を隔てて眼前にそびえる奇勝「八木ヶ鼻」の雪化粧を撮影してフェイスブックページに投稿した。
9日午前9時半ごろ、五十嵐川の下流側、八木橋の上から撮影したもの。高さ200メートル以上の石英粗面岩の壁がそそり立つ八木ヶ鼻は、新緑、紅葉と四季折々の表情を見せてくれる。モノトーンの雪景色は立体感が強調され、まさに水墨画の味わいだ。
同館の職員によると、これが今シーズンのしっかり積もった初雪。例年と比べて遅く、昨年も11月には雪化粧していたと言う。
雪の降り始めは外出がおっくうになるようで一時的に来館者が減るが、落ち着いて雪になれてくると戻ってくるとか。ロビーにクリスマスツリーとスノーマンのイルミネーションを飾り、毎日午後7時と9時の2回、ロビーの照明を落として撮影タイムも設けるイベントも行って来館を待っている。
(佐藤)