新潟県警三条署(大平健二署長)は14日夜、恒例の年末特別警戒を行った。飲酒運転摘発が県下ワースト2位という管内で、交通検問や本寺小路周辺で繁華街のパトロールで、飲酒運転防止などを呼びかけた。
午後7時から三条署で出発式を開き、大平署長はじめ40人余りの警察官、若山裕副市長、兼古耕一三条商工会議所会頭、加藤敏敦三条市交通安全協会会長など7人の来賓が出席。
大平署長が訓示し、管内の状況について、11月末現在の刑法犯認知件数は411件で前年同期より51件増加。特殊詐欺被害は、発生は6件で被害額は2,300万円。件数では7件減少だが、被害額は約620万円の増加で極めて憂慮すべき状況。
管内の交通情勢については、前日13日現在、死者数は2人で1人減少。人身交通事故は177件で9件増加。最も憂慮することは飲酒運転とし、11月末現在、管内の摘発件数は37件で、県内30警察署の中でワースト2位という極めて不名誉な結果と話した。
さらに、県警では、12月10日から31日までを「年末における県民生活の安全安心活動強化期間」、12月11日から20日まで「冬の交通事故防止運動期間」として警察活動を強化している。
年末特別警戒はその活動の一環とし、年末に入り、警察が取り締まりを強化しているという姿を見せるとともに、違法行為の予防、検挙により三条市民の安全安心確保を目的としている。「本日は、寒いなか夜間警戒となりますが、緊張感をもった厳正な勤務によりまして初期の目的を達成されますことを期待します」と引き締めた。
交通検問は午後7時半ころから9時ころまで、三条市役所前と三条市民プール前の2カ所で実施。三条市役所前では、第二産業道路方向から第一産業道路方向に向かう車を停めて、「飲酒運転をしないようにお願いします」、「安全運転でお願いします」など呼びかけた。
(坂井)