JICA(国際協力機構)シニア海外協力隊として2019年1月から2年間、南アフリカ共和国に派遣される新潟県三条市の渡辺浩之さん(49)が19日、国定勇人三条市長を表敬訪問した。
渡辺さんは三条市の株式会社三條機械製作所に勤務しており、同社に籍を置いたまま南アフリカ共和国のモパニ南東職業訓練校に配属され、新潟市出身の前任者と入れ替わりになる。エンジニアコースで講師や生徒に金属加工技術や工作機械の使用方法などの技術指導を行う。
渡辺さんは鍛造の国際見本市でプレゼンテーションを行うために英語を勉強したときにJICAの存在を知った。大学生の息子が将来、海外で働きたいと話していたのもきっかけになり、シニア海外協力隊を目指した。
渡辺さんは派遣に向けて英語の勉強が大変で、「正確に英語を書けないと生徒にもばかにされる。なるべく英語のレベルを上げて現地へ行きたい」と話した。
学校ではあまり動く工作機械がないと聞き、「機械を直すところから始めるかも」。国定市長は会社に在籍しながらの応募に「本当に心の底から感謝します」と述べ、「体に気をつけて無事に任務を三条代表として果たしてください」と活躍を願った。
(佐藤)