新潟県燕市の燕市立松長小学校(伊藤芳文校長・児童73人)5年生19人が12月17日と19日の2日間、地元のJA越後中央燕営農センターで自分たちで栽培したダイズとコメを使って初めてのみそ作り体験に挑戦した。
2年前に燕営農センターで脱穀体験を行ったときにここでみそ作りも体験できると聞き、2年越しで実現した。総合学習の一環として、みそが自分で作れることを知り、地域との連携も図るのが目的だ。
1学期にバケツ稲を作ったり全校で田植えをしたりし、2学期はダイズを植えてみそ作りを調べた。3学期は農業の問題や課題を考えた。
みそ作りは17日は、自分たちで栽培したコメにこうじ菌をまぶしてこねる作業をしたり、みそに関する講話を聞いたり。2日目の19日はふかしておいたダイズとこうじ、塩、水をこね、たるに入れる作業を行った。
こねる作業はビニールシートを広げた上に材料を置き、エプロンにマスク、ビニール手袋を着けた子どもたちが材料をこねた。「おいしいみそができるように言ってね」と指導を受けたが、児童には泥遊びのような感覚。それでもあっという間にきれいにまざった。その後、ボールのように丸めてたるの中にたたきつけるように投げ入れて仕込みを完了した。
5年生柴山小百合さんは、材料をこねる感触に「最初は気持ち悪かったけど、貴重な体験ができた」と言い、「みそが自分で作れるとは思わなかったし、こんなに手がかかるとは思わなかった」と体験から学んでいた。
みそは学校で保管して熟成し、来年10月ごろに1人が1キロほど持ち帰るほか、サツマイモやコメの収穫祭でこのみそを使った薩摩汁を調理してふるまおうと計画している。
(佐藤)