厳冬期が仕込みの最盛期となる三条市唯一の酒蔵、福顔酒造株式会社(小林章社長・三条市林町1)では、今しか味わえない、できたての生原酒「えちご只今さんじょう」をことしも数量限定で発売する。
三条市の下田産のコメと五十嵐川の柔らかな水を使い、昔ながらの酒造りを行う同社。「いい酒を造るためには寒さが厳しいころに仕込む」として毎年、10月下旬から4月中旬にかけて酒造りを行っている。
そのできたての酒を味わってもらおうと、年末から3月ころまでの4回ほど、その時々のしぼりたての新酒を「えちご只今さんじょう」(500ml・1,300円)として瑠璃色のボトルに入れて販売している。
ことしは第1回目を24日に発売する。最初の「えちご只今さんじょう」は特別本醸造で、20日ころから瓶詰作業を開始。もろみの香りに包まれたほの暗い仕込み蔵では、琥珀色をした原酒が絞り出されている。
生原酒は、熟成させることでまろやかになる通常の酒に比べると、はじけるようなフレッシュな香りと味わいで、今しか味わえない味にファンも多く、北海道から沖縄まで注文があるという。
(坂井)