三条市西本成寺地区を中心とした有志でつくるボランティアグループ「西本成寺有志会」(石田節雄会長・23人)は23日、ことしも門松を作り、三条市総合福祉センターなど市内の3施設に寄付した。
同会は、法華宗総本山本成寺=三条市西本成寺1=に隣接する本成寺保育園の草取りや冬囲いを有志で行っていたのが活動の始まりで、会員も大きな被害を受けた2004年の7.13水害の翌05年、三条市総合運動公園に設置された仮設住宅で暮らす人たちのためにお楽しみ会を開こうと発足。以来、いろいろなボランティア活動に取り組んでいる。
門松作りも、15年以上前に本成寺保育園に飾るために作ったのが最初。現在は本成寺山内の寺や個人などの注文も受けて材料費ていどの値段で製作しており、数年前から三条市総合福祉センター、長久の家、さかえの里の3カ所に寄付している。
ことしは寄付を含めて昨年より1基多い15基を製作。11月中旬に栄地区でタケを切出したあと、会員の作業場でタケを切りそろえたりして加工。門松を立てる缶に縄を巻いたりするなど、数日に分けて作業し、準備を進めた。
23日は午前9時から会員の作業場に集まり、縄を巻いた缶の中にタケを立て、砂を入れながらハボタン、ナンテン、センリョウ、豆、キク、ユズリハ、干支の飾りなど縁起物の材料を飾って仕上げた。できあがった門松は早速、軽トラックに積み込み、新年を迎える準備を配達した。
同会の活動の中でも重労働という門松作りだが、石田会長は「完成した門松を持って行くと、待っていてくれて、喜んでもらえることが励みになっている」、「楽しみながらやっています」と話していた。