改築された新潟県警加茂署下条駐在所(新潟県加茂市下条甲)の開所式が12月27日、下条コミュニティセンターで行われ、下条地域の安全安心の要となる駐在所の新しい建物の完成を地元とともに祝った。
下条駐在所は1974年の建築から44年たち、老朽化して手狭だったことから、現地で建て替えられた。信越本線の福島第二踏切そばに位置し、新しい建物は木造平屋建て約100平方メートル。事務室が広くなり、これまでなかった来所者を迎える机といすが設置された。
11月30日に竣工し、12月17日に業務を再開した。下条駐在所の管内には約1,250世帯あり、約3,700人が住んでいる。
開所式には関係者や地元区長ら50人近くが出席。式辞で皆川正美加茂署長は「勤務員の藤井をはじめ加茂警察署の署員一人ひとりがここに決意を新たにし、治安の維持という大きな責任を感じながら住民の皆さまの期待に応え、安全で安心なまちづくりのために職務を遂行していく」。
中村栄警察本部地域部長は「駐在所は地域の安全安心を守る身近な拠点であり、県警察としても地域の安全、安心センターとして役割が果たせるよう努める」と述べた。
来賓の小池清彦加茂市長は、2003年に政府が警察署の数を減らす方針を示し、加茂市は三条市と合併して加茂署もなくなる県の計画だったとし、「加茂署がなくなるどころか、大変な活躍をされている」と喜んだ。森山一理加茂市議会議長は「下条地域の安全を守るよりどころとなってほしい」と求めた。
祝辞で閉式のあと、出席者は下条駐在所へ移動し、施設を見学した。
(佐藤)