官公庁仕事納めの28日、三条市の国定勇人市長は市役所で年末あいさつを行い、「よく学び」に反映するような「今までだったら絶対にやらない遊びにチャレンジしてほしい」と課題を示した。
午前9時、130人ほどの職員を前に、1年の節目では大きな変化は感じられないかもしれないが、「間違いなく、去年の今日より、今日のこの日の方が三条市のステータスは上がり、三条市の日々の生活の中でもいろんなところで改善が見られたと自負心をもっている」と述べ、「自らをほめて、この一年を振り返ってほしい」とねぎらった。
また、オンオフをはっきりさせることは大切として、「良く学び、よく遊べ」という言葉について、「みなさんはこの一年、「良く学び」の方でやり続けたのだから、この休みは徹底して「よく遊べ」にいってもらいたい」。自分自身にも課していきたいとして「自分が無意識に遊ぶと、あまり変化が訪れないのではないか」と続けた。
「よく遊び」は何が大切かというと、リラックスをしながら、自分が今まで経験をしてこなかったようなことを、いろんな体験をして、興奮をして、感動して、そういうことの一つひとつの積み重ねが「よく学び」というところに反映されていくこと。さらに自分自身を豊かにすることにもなるし、仕事そのものにもいい曲面として反映されていくということだと思っている。
さらに、最近読んだ本として『TRUST』(レイチェル・ボッツマン著、日経BP社)を紹介しながらネットの怖さとアルゴリズムについてふれ、「よく遊べ」の「遊び」の部分を今までのようなやり方でやっていると惰性の連続になり、遊びが学びにつながらないのではないかと、話した。
国定市長は、「今までの自分だったら絶対にやったことがないという遊びをチャレンジしてもらいたい。遊びという行動にでるのがおっくうだったら、自分だったら絶対に読まないというような本を読んでください。アマゾンでやると自分の嗜好性にあった物しか買えませんから、知遊堂に行って、全く目をつぶったまま、たまたま手にした本を読んでみるとかして、新たな自分を切り拓いていただきたい」。
また、今日紹介した本は、「僕だったら絶対に読まない本」と言い、「おもしろい本ですよと勧められ、仕事だと思って無理矢理読んだら感銘を受け、面白い発見だった」と話した。
「みなさんもそういう豊かな遊びをこの年末年始に過ごしていただいて、平成31年、また皆さま方の遊びが三条市政に反映されるような、すばらしい大切な休暇になりますことを念じながら、年末のあいさつとさせて頂きたい。この一年たいへんお疲れさまでございました」と、締めくくった。
(坂井)