新潟県内一の初詣客を集める弥彦村の越後一宮、弥彦神社の年またぎの二年参りは、今の時期としては穏やかな陽気に恵まれて大勢の参拝客でにぎわった。
日が変わって新年を迎えるとともに小雪が舞い始めたが、それまでは風もなく、穏やかな夜。1日午前0時の気温は三条で2.3度と道路も凍結せず、大みそか午後11時過ぎから一気に参拝客が増えて周辺は渋滞した。
参道には事業所などが奉納した灯ろうがずらりと並び、境内には2カ所に臨時の授与所が設けられた。
弥彦神社氏子青年会(三方剛会長)は午後11時前、混雑が激しくなる前の境内で会員20人近くで毎年恒例の年末奉納木遣りを披露。境内の外まで木遣りの声が響いた。1期2年間、会長を務めた三方会長はこれでお役ご免ということで「感慨深くやらせてもらった」とことし1年と会長の重責を締めくくっていた。
木遣りが終わったころには、拝殿前には百人ほどが石段の上で参拝の順番を待ち、カウントダウン参拝する人たちは石段の下に並んで日付が変わるその時を待った。
参拝客のピークは午後11時から午前2時まで。それを過ぎると潮が引くように参拝客が減って静寂を取り戻していた。