新潟県燕市で6日、消防職団員が参加して燕市消防出初め式が行われ、式典、観閲、放水披露でことし1年の無災害を願った。
燕市文化会館で行われた式典で鈴木力市長は式辞を述べた。昨年1年間に燕市内で発生した火災は25件(前年比1件増)、救急出動件数は3,642件(同182件増)、救急搬送人員は3,130人(同94人増)を数えたことを話した。
200人を超す犠牲者を出した平成30年7月豪雨を振り返り、「今後も防災を訓練をはじめとする各種訓練などを継続して実施するとともに、防災情報を積極的に発信することにより消防、行政として地域住民が一体となった安心安全で災害に強いまちづくりの取り組んでいきたい」とした。昨年は消防力の強化を図り、消防団員の装備充実強化にも努め、「こうした取り組みの成果を生かし、市民の生命、財産を守るため、なおいっそうのご尽力を」と願った。
燕市消防団の水戸慶一団長は訓示で「市民の安全と郷土の繁栄のため、ますますの精進をお願いする」と述べた。各種表彰状の授与や万歳三唱で閉式のあと、燕市総合文化センター前駐車場でラッパ隊の演奏のなか連なって走行する赤色回転灯を点灯した消防団積載車15台を鈴木市長らが観閲した。
最後は中ノ口川左岸の秋葉町ポンプ付場に移動して放水披露。消防団員が小型動力ポンプ9台で対岸に向かって18本の水柱のアーチをかけた。新潟県の三条で午前10時の気温は1.6度と厳しく冷え込んだが、雨や雪が降ることはなく、風もなくて例年と比べれば穏やかな出初め式となり、放水を見学する親子もいた。
(佐藤)