新潟県燕市国上の道の駅「国上」では、新発売の「合格祈願箸」を目玉に1月5日(土)から20日(日)まで前倒しで天神講の菓子の販売を行って受験に向けた合格祈願に買い求めてもらっている。
「天神(てんじん)」とも呼ばれる学問の神さま、菅原道真の命日の2月25日、各地で学業成就などを願う行事「天神講」が行われている。燕市では全国的にも珍しい天神講に供える道真や縁起物をかたどった菓子が作られている。燕市では2010年からそのPRに努めている。
道の駅「国上」では道真の命日に向けて2月から天神講の菓子の販売を販売しているが、ことしは1月19、20日に行われる大学センター試験の合格祈願に間に合わない。そこでセンター試験用にと昨年初めて1月にも天神講の菓子を販売し、好評だったのでことしも1月からセンター試験の終わる20日まで販売している。
玄関を入ってすぐ正面にコーナーを設け、10の菓子店の27品を販売。溶かした砂糖を型に入れて作る金花糖とコメの粉を型に入れて作る粉菓子、生菓子も少しある。
見た目がかわいいのが、小さな金花糖のかご盛りで、天神やニワトリ、タイ、エビ、ネコなどをかたどってきれいに彩色された金花糖が11種類(税込み900円)、5種類(1,190円)とあり、天神、大黒、えびすの3点の合格セット(650円)もある。
天神講に限らず一定のファンがいる粉菓子は、大きさにもよるが、ひとつ600円前後で販売。変わったところでは天神サブレや天神講タペストリーもある。
天神講にちなんだ地元の商品の販売にも取り組み、昨年初めて発売した「合格祈願米」を昨年に続いて販売。菅原道真をまつる地元渡部地内にある菅原神社でおはらいした燕市産コシヒカリの特別栽培米「飛燕米」5合を詰めたもので「合格」にちなんで価格も555円にした。
加えてことしは「合格祈願箸」(500円)が登場。燕市で製造されるはしの先に滑り止め加工が施された樹脂製の「トルネード箸」を熨斗(のし)を思わせる手製のはし袋に納めた。受験で滑らないようにとかけて企画した。これも菅原神社でおはらいしてある。
天神講を知らない人も多いが、来館者はカラフルな天神講菓子は目を引かれ、値段も手ごろだからと買い求める人もいる。
このあと2月1日から25日まであらためて本番の天神講菓子展を開き、取り扱う天神講菓子の品目は今の2倍ほどに増える。
毎日午前10時から午後5時半まで、月曜は定休日。問い合わせは道の駅「国上」(電話:0256-98-0770)へ。
(佐藤)