任期満了に伴う新潟県弥彦村の村長選(1月22日告示、27日投開票)に新人で立候補する弥彦村峰見、会社役員小熊循人(おぐま ゆきひと)氏(46)のミニ集会が12日、麓一区公会堂で開かれ、支持者ら40人余りが参加して必勝に向けて支援を呼びかけた。
小熊氏は、先に立候補を表明しながら1月に入ってから出馬を断念した会社役員柳田友徳(やなぎだ とものり)氏(71)に取って代わる形で出馬を表明。すでに立候補を表明している現職の小林豊彦(こばやし とよひこ)氏(73)との一騎打ちとなる見通しだ。
ミニ集会で後援会の菅原健幹事長は「小林村政になってから自分たちの利益になることがあったか」、「公約のうち実現されたのは1つか2つ」で、今回の村長選でも「前と同じ公約を並べている」と批判。12月議会の冒頭の発言にもふれ、「そんななかでは皆さんを向いた行政はなにひとつできない」とし、「小熊旋風をみんなで盛り上げ、力強く応援していきたい」と支援を求めた。
前回村長選後に発足した若手の政治の勉強会「正しい弥彦を考える会」会長でもある大井源一郎後援会長は、考える会としても小熊氏に出馬を要請したことについて「よくぞ決断してもらった」と感謝し、「選挙をする以上はなんとしても勝たなければならない」と力を込めた。
「小熊さんは心が広く、ビジョンが大きい。怒ったりせず皆さんの声を吸い上げてくれる」とし、「箱物行政はだれでもできる」、「財政の健全化は考えていないのか」、「専決処分という手法は許せない」と小林村政を批判し、「皆さんの笑顔あふれる楽しい、生きがいのある弥彦村にしたい」と話した。
小熊氏は、小林村政は納得いかない部分が多いとし、「(反対派の5人の村議を)反対5人組と言われるが、賛成していることも多くあり、反対には修正案を出している」、「それを棚に上げて攻撃されている」と疑問を示し、これを正していくには「話し合いでの解決は難しい。若い世代と世代交代していくしかない」と主張した。
弥彦燈籠(とうろう)まつりの講中の集まりで100人くらいで話し合ったなかで、「村長派、反村長派と言われないようにしないと、それに携わっている人もつらい思いしかない。それを打ち消してひとつにしてからスローガンに取り組んでいきたい」、「きょうも事務所に来て手伝ってくれた大勢の若手やここに集まってくれた人の顔を見ると絶対に負けられないなとあらためて強く思った。人生をかけた挑戦でもある。1票でもいいので、多くの方に広めてほしい」と支援を呼びかけた。
出馬を決めたばかりで時間がないため、決起集会の計画はなく、ミニ集会を重ねて支援の輪を広げていく考えだ。
(佐藤)