任期満了に伴う新潟県弥彦村の村長選(1月22日告示、27日投開票)で2期目を目指す現職の小林豊彦氏(73)の総決起大会が13日、弥彦村農村環境改善センターで開かれ、400人近い支持者を集めて必勝を誓った。
武田芳久後援会長はあいさつで、若手の候補者を立てようと動いてきたが、若手から返答がなく、選挙に出るのはいいが負けたら村にいられなくなると辞退したことを話し、締めつけなどを批判する一方、小林氏によるおもてなし広場の建設とそれによるにぎわいの実績にふれ、課題は山積しているが「弥彦村が間違いなくよくなっていると思っているのはわたしだけではない」とし、再選を果たして「若い人にゆずれる弥彦村の基礎を築いてほしい」と小林氏の続投に期待した。
「次は40代のばりばりの世代にバトンタッチする」との考えを示し、村長選だけでなく村議選も含めて「意思表示の場」であり、4月の村議選でも熟慮するよう求めた。
来賓の鈴木力燕市長は祝辞で、弥彦村と燕市は友好的な関係を続けており、小林氏が村長になって水道事業、定住自立圏構想、病児病後児保育、観光などでさらに関係を深めていると話し、「友好な関係のためにも引き続き村政を担っていただきたい」と期待した。
さらに小林則幸出雲崎町長は小林氏について「一目も二目もおいている」、「細心にして大胆、それだけの能力をもっている」と手腕を高く評価し、「皆さんが大同団結をしていただいて、本当にしっかりと答えを出していただくことが皆さんの最大幸福となる」。
都筑信元埼玉県副知事は小林氏と23年のつきあいで、「1期目でこれだけの成果をあげた首長は本当に少ない」。ほかの立候補予定者が40代で若さが争点のひとつになっていることにふれ、「若さとは年齢だけではない」、「情熱、気力、体力が備わって若さがある。小林さんはまさに青春まっただ中と思う」とした。
また、小林氏に対し、思いつき行政との批判があることについては、「思いつきは、感性が鋭く、今なにをしなければならないかを緊張をもっているから、いろんな行政を思いつく」と逆にプラス評価し、「ぜひ小林さんを次もやらせてください」と求めた。
ほかに来賓の武石雅之、花井温郎、柏木文男、板倉恵一の4市議と古川七郎村議選立候補予定者を紹介したあと、小林氏があいさつ。小林氏は年頭から村が繁栄と発展のなかで自立していけるかと考え、「あるていど結論が出た。それを公約として掲げた」と、公約について順に話を進めた。
「さらに前進!!弥彦村」をスローガンに、教育立村、財政力強じん化、若者が就労する農業や観光、支え合い助け合う弥彦村、図書館建設、競輪事業外部監査の実施を公約に掲げた。
教育立村は「人口減少を増加に転じさせるのは、これしかない」という政策で、人間としての総合力を育てる教育「非認知教育」に取り組む。ふるさと納税は昨年12月末までに5億円を超えた。弥彦競輪は新たにナイター競輪を行い、利益は少ないが赤字が減り、税収の増大につなげる。
高収入が期待できる収穫期が最も遅いエダマメ「肴豆(さかなまめ)」の栽培に取り組む。スマート農業を推進。ホームドクターを早急に検討する。図書館建設は読書が健康寿命の伸ばす効果があるという背景もある。競輪はギャンブルのあぶく銭という人がいるが競輪税だと思っているなどと話した。
「今朝、体内年齢を図ったら、まだ60歳だった。まだ皆さんのために役に立てると思う。この4年間で結果が出せるのは図書館だけだと思う。あとは出せないが、公約をやっておけば弥彦村はただ自立のための自立ではなく、ちゃんと発展する弥彦村としてやっていけると確信している」と理解と支援を求めた。最後に大会決議、ガンバローコールを行って終わった。
(佐藤)