新潟県三条市主催の第3回手づくりしかけ絵本コンクールの審査結果が16日発表され、副賞100万円の一般部門最優秀賞には三重県の高橋紘実さんの作品「あつまれ！はたらくケンキたち」が選ばれた。

「しかけ絵本蔵書日本一」を目指した三条市の取り組みの一環のコンクール。今回で3年目になり、最高100万円の高額賞金とあって、全国から注目を集めている。ことしの応募は一般の部61点（前回73点）、中学生以下の子どもの部25点（同27点）の計86点。昨年より14点少なかったが、北は北海道から南は宮崎県まで、6歳から76歳まで幅広い世代から応募があった。

審査は絵本作家のきむらゆういちさんを審査委員長に昨年12月に5人の審査員で行った。一般部門で最優秀賞1点、優秀賞2点、しかけ部門賞とストーリー部門賞が1点ずつ、入賞5点、子ども部門で最優秀賞1点、優秀賞2点、入賞2点を決めた。

一般部門最優秀賞の「あつまれ！はたらくケンキたち」のタイトルの「ケンキ」は建設機械のことで、ショベルカー、ブルドーザー、クレーン車といった建設機械が登場する。ページを開いたときのしかけは、どういうしかけになっているかわからいほど複雑で、すべてのページのなかでさらに開いたり、動かしたりできるしかけがあり、これでもかというほどアイデアを詰め込んでいる。

子ども部門最優秀賞は、大阪府の古川こと葉さん(12)の「くいしんぼうのネコとり」に決まった。応募作品の作品展を1月26日から28日まで教育センター、2月2日から4日まで中央公民館で毎日午前10時から午後4時まで開く。1月27日午後1時半から教育センターで表彰式を行う。受賞者は次の通り。敬称略。