新春小中学校書き初め展に844点がずらり (2019.1.19)

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新潟県三条市の三条市教育委員会は1月19日から21日まで三条市新堀、三条市教育センターで平成30年度三条市新春小中学校書き初め展が開かれており、三条市内の小中学生が書いた書き初め844点を一堂に展示している。

平成30年度三条市新春小中学校書き初め展
平成30年度三条市新春小中学校書き初め展

市内小中学生から作品を募集して毎年開いている新春を飾るにふさわしい作品展。市内すべての小中学校から応募のあった小学生561点、中学生283点を複数の部屋や廊下を使って展示しており、書き初めの館とでもいった風だ。

全体では昨年より2点だけ多い。17日に審査を行って金賞2割、銀賞3割、銅賞5割を決めて作品に色紙を張って受賞がわかるように展示している。

書き初め用紙に書かれた語句は多くが、新潟県書道教育研究会主催新潟県書き初め大会の課題で、新潟大学書道教育学会主催に書初大会の課題語句もあり、低学年の「もち」や「かるた」から中学生の「平和日本」や「伝統文化」まで、心新たに新年を迎えて子どもたちが筆を走らせた作品が並ぶ。

特別支援学校ののびやかな作品
特別支援学校ののびやかな作品

県立月ヶ丘特別支援学校の作品は課題にとらわれず漢字一文字などを書き初め用紙ではなく多くはそれより大きな紙に書いてあり、自由にのびのびと書かれた作品が会場のアクセントになっている。

初日19日は午後1時までに516人が来場してにぎわった。日が差して暖かい好天に恵まれてほかの用事に出掛けた人が多かったのが、これでも来場者は少なめとのことだが、家族で訪れて子どもを展示された作品のとなりに並ばせて写真を撮るなどしていた。

20日は午前9時から午後4時まで、21日は午前9時から正午まで開く。審査員講評は次の通り。

《審査員講評》

小学校1年生

  • 進んで毛筆に取り組んでいる様子が伝わってきた。元気のある作品、始筆やはらいがしっかりした作品を上位に選んだ。「も」の2画目と、3画目の位置で評価が分かれた。また、1画目の下向きから上向きへ移るところで止めない(休まない)ことも大事である。

小学校2年生

  • 「大ぞら」は、「大」の右はらいが難しかったようだ。濁点の位置と向き、「ら」の1画目と2画目のつながりを意識できているとよい。
    「かるた」は「る」の結びが難しいがよくできている。基本ができているので、もう少し元気よく書いてもよいと思う。

小学校3年生

  • 「心の友」は「の」が難しいがよく書き込んでいる作品が多い。「心」の2画目のはねと「友」の左右のはらいは穂先を上手に使っていてうまい。「友」の3画目の位置が下過ぎると「支」に見えてしまうので要注意。「ふじ山」は「ふ」「じ」の形がよく、頑張りが伝わった。のびのびと書けるとさらによい。

小学校4年生

  • 学校での毛筆の学習が2年目となり筆遣いをいろいろと学ぶので、4年生になるとぐんと作品のレベルが上がった。「春の花」も「日の出」も3文字目の「花」「出」の形が取りにくく、ここで評価が分かれた。「の」は平仮名の中で難しい字だが、筆遣いがよく大きさもよい作品が多い。

小学校5年生

  • 「大自然」は堂々と書いている作品が多い。「然」のれっか(れんが)の部分で評価が分かれた。4画目を下げ過ぎないように気を付けたい。
  • 「初場所」の方が書きにくかったと思う。左右のバランスが取りにくい字であるが、まとめようと頑張った。

小学校6年生

  • しっかりとした字を書きたい、よい作品に仕上げたいという気持ちが伝わってくる作品が多い。「新雪の朝」は、上の2文字が大きくなり下の2文字が小さくなりがちだが、バランスよく書けている。「雪」の3画目の折れ、「朝」のはねの向きがよいものが上位となった。「太平の春」は、もう少し元気がほしい。

中学校1年生(大崎学園7年生)

  • 「伝統文化」は、昨年6年生で「伝統の美」を書いた人にとっては書きやすかったのではないか。形もよく丁寧な作品が多い。手本は線が細めであるが、大きくのびやかに書いた作品が上位となった。
  • 「平和日本」もしっかりと書けている。

中学校2年生(大崎学園8年生)

  • 「情報社会」は、筆脈を意識し行書の筆遣いがよくできている。名前も行書でうまく書けている作品が多い。「情」や「報」は画数が多いので、線と線が重ならないように意識し過ぎてこぢんまりとならないよう気を付けたい。「報」の最終画は、手本どおりに止めてもよいし、手本と違ってはらってもよい。

中学校3年生(大崎学園9年生)

  • 「大河信濃」はバランスが取りにくい難しい課題であるが、まとまりよく書けている作品が多い。もう少し強弱を付け、大きくのびやかに書けるとさらによくなると思う作品もある。

特別支援学級・学校児童生徒

  • きちんと書こうとする気持ちが作品に反映されている。線に邪念がなく、こういう線を書いてみたいという魅力的な作品が多い。題材(書く文字)によって伝わってくるものに違いが出るので、エ夫のしどころの一つである

全体として

  • ここで輝くために頑張っている姿が伝わってくる作品が多い。
  • 名前の位置と大きさを上位の作品から勉強してほしい。学年が上がるにつれ、名前もよく見て評価される。1枚毎に名前も書くようにして上達してほしい。
  • 水で落ちる墨液、筆が固まらない墨液は色が悪く、そのために見栄えがせずに評価されないことがある。適切な用具、用材を使ってほしい。

(佐藤)


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