市街地では20日の大寒に積雪がほとんどなかった三条市だが、山手の下田地区にある道の駅「漢学の里 しただ」=三条市庭月=では、雪で作った滑り台が人気を集めている。
滑り台は、一番高いところが2m近くで直売所の建物前に2基。ボート型のそり「スノーボート」を無料で貸し出し、だれでも自由に使えるようにしている。
初売りの3日に、同駅に近い宿「嵐渓荘」を訪れていた関東圏の宿泊客から「そり遊びをできる場所がないか」と尋ねられたことがきっかけで、要望に応えるように早速、滑り台を作った。
同施設は構造上、屋根からの落雪が施設前に落ち、積み重なる雪で建物内が暗くなってしまう難点があるという。市街地ではほとんど雪がなかった正月明けも下田地区では20センチ前後の積雪があり、小型除雪機で雪を集め、スコップなどで形を整えて滑り台を完成させた。その後も降雪があるたびに整備している。
滑り台は、子どもたちに大人気。滑り台を目当てに五泉市から2週連続で来館したという親子や、スノーボートの貸出があったから滑ってみたという子どもたちなど、歓声をあげながら滑っては登りを繰り返し、楽しんでいた。
(坂井)