1月27日投開票の任期満了に伴う新潟県弥彦村の村長選は、23日から26日までの4日間、村役場で期日前投票が行われている。25日までの3日間で1,040人が投票して投票率は15.06%となり、前回村長選の期日前投票3日目までの1,005人、14.50%を35人、0.56ポイント上回っている。
期日前投票は1日目、2日目と前回実績を下回ったが、25日の3日目は前回より150人も多い489人が投票して累計で一気に前回実績を上回った。
前回は36年ぶりの村長選で村民の関心は高く、投票率は83.08%に達し、期日前投票は4日間で1,553人が投票して投票率は22.40%だった。
1日目 | 2日目 | 3日目 | 4日目 | ||
今回 | 日別 | 254 | 297 | 489 | |
累計 | 254 | 551 | 1,040 | ||
前回 | 日別 | 342 | 324 | 339 | 548 |
累計 | 342 | 666 | 1,005 | 1,553 |
村内では、多くの民家の敷地にイメージカラーの小熊氏のオレンジ色、小林氏の緑色ののぼり旗が立って支持する候補者をアピールし、選挙戦の厳しさを象徴している。
新人の会社役員小熊循人氏(46)は、業界団体などからの支持が厚く、若さや選挙後のノーサイドを訴える。選挙事務所には塚田一郎参院銀議員、佐藤信秋参院議員、細田健一衆院議員、桜井甚一県議らの為書きが並ぶ。
街頭演説は行わず、夜の個人演説会をメーンに選挙運動を展開。25日夜、麓二区農村環境改善センターで行った個人演説会には細田氏や大岩勉燕市議が応援にかけつけた。細田氏は「小熊さんの思い決断を全面的に全力で応援せねばいかん」、「みんなで笑って仲良く暮らしていける村政にしよう」、「子育て中なので教育問題を家族の問題として考えられる」などと述べ、小熊氏の支援を求めた。
対照的に現職の小林豊彦氏(73)は、前回と同様に友人らが運動員となって徹底的な草の根選挙。選挙事務所は同級会のような和やかな雰囲気で、運動員が組織的に1日の計画をたて、小林氏はそれに従って運動を展開する。
個人演説会のほかに街頭演説を行い、25日は6カ所で街頭に立った。すでに声を枯らし、夜になると目は赤く、体を削るような運動だ。25日夜の弥彦文化会館での個人演説会では、小林氏と行動を共にしている武田芳久後援会長もかすれた声で「これからも村長に頑張っていただいて6つの公約を実現してほしい」と支援を訴えた。
(佐藤)